ストーリーテリング
「優しさ採用」で離職率激減!「ストーリーリクルーティング」の効果とは?
こんにちは。ストーリーテラーズの代表、高野(こうの)です。今回は、私たちが行っている「ストーリーリクルーティング」について、お話しします。
近年、採用手法は多様化しており、大手求人媒体のほかにもダイレクトリクルーティングサービスやスカウト・採用SNSなど、選択肢が増えています。そんななか、私たちが提案・提唱しているのが「ストーリーリクルーティング」です。
適した人材が獲得できる「ストーリーリクルーティング」とは
「ストーリーリクルーティング」とは、企業が自社のストーリーを発信し、共感してくれた人材を採用する手法のことです。採用活動において、従来のように給与や待遇をPRすることはもちろん重要ですが、それだけでは自社に適した人材は採用できません。事業内容やビジョン、働く人たちのストーリーを語ることで、自社の価値観や社風に合う人材からの応募を獲得できるのです。
例えば、時間もコストもかけて採用した社員が、「思っていたのと違う」と数ヶ月で退職するようなケースがあります。これは入社後にミスマッチが発覚しているわけですが、そもそも自社の価値観に合わない人材を採用してしまったために起こっていることです。
採用活動のゴールは、入社後の社員が長期的に活躍してくれること。そのため、採用においては、自社に合う人材からの応募を獲得することが、特に大切なのです。
では、自社に合う人材はどうすれば採用できるのしょうか。その答えは、企業側が積極的な情報発信をすることです。自社について情報発信することで、応募者は企業の価値観や理念・リアルな社風などを知ることができます。その結果、価値観に共感する人は応募し、共感しない人は応募に至らないため、入社後のミスマッチを未然に防げるのです。
スキル重視から一転、「優しさ採用」で社風に合う人材を獲得
ここで、「ストーリーリクルーティング」を実践した、とあるWEB制作会社様の事例を紹介させてください。
このクライアントは以前、スキルの高い人材を優先的に採用していました。ところが、採用活動がうまくいき始めるとなぜか社内の雰囲気が悪くなり、離職率が高くなってしまったというのです。そんなギスギスした雰囲気のまま、コロナ禍でメンバー全員がリモート勤務に。対面で仕事ができなくなったとき、スムーズに業務を進めていく上で重要だと感じたのが、相手への思いやりや気遣いなどのマインド面でした。
そこで今から5年ほど前、クライアントは「優しさ採用」に踏み切ることにしました。採用活動の過程で性格やスキルの診断を行い、「優しさ」の指数が低い人は採用しないようにしたのです。一方で、たとえスキルが低くても、優しさ指数が高ければ採用することにしました。
優しさ指数が高い人は思いやりがあり、コミュニケーション能力も高く、吸収も早い。「優しさ採用」に方針転換してから入社した社員は、長期的に見ても、会社の社風に合う人材として、成長し続けているそうです。
しかし、この「優しさ採用」は、打ち出し方によっては「スキルを重視しない楽な仕事」と捉えられてしまう懸念がありました。そこで、仕事の実情や「優しさ採用」の背景などをストーリーで発信し、求職者へ想いを伝えていきました。
現在、クライアントの企業へ応募する求職者には、面接前に必ずストーリーを一読してもらうことにしています。この取り組みを進めた結果、自社の価値観に合う人材の応募が増え、離職率が低下。競争の激しいWEB制作業界において、20年以上もの間、事業が成長し続けています。
「ストーリーリクルーティング」で採用活動のゴールを目指す
採用活動においては、KPIである採用人数に目がいきがちな企業も多いです。しかし、入社した社員が長期的に活躍し続けてもらえることこそが、採用活動の最終的なゴールです。価値観の合う人材を採用するため、ぜひ「ストーリーリクルーティング」を活用してみてはいかがでしょうか。