動画時代の文章の強みと、ストーリーテラーズにマッチする企業の特徴とは？｜Team Energyグループ 金田 隼人さん

Team Energyグループ の金田 隼人さんへのインタビューもいよいよ最終編。

『クライアントの魅力を第三者目線で引き出す！価値観やカルチャーが伝わるストーリーテラーズのストーリー｜Team Energyグループ 金田 隼人さん』

『採用条件でなく、企業の特徴や文化を中心に発信できる！Wantedlyのストーリーの魅力｜Team Energyグループ 金田 隼人さん』

に続き、

動画時代の文章の強みや、ストーリーテラーズの支援と相性がぴったりの企業の特徴についてお聞きしました。

——ストーリー作成のためのインタビューの際に、応募者に対して理想と現実のギャップが生まれないよう、発言内容に注意していた部分はありましたか。

ストーリーの価値は「普遍的な価値」に基づくものだと思います。個人や組織の核となる絶対的にゆるがない部分を軸にしたストーリーにすることで、魅力がより伝わりやすくなるのではないでしょうか。

Team Energyは非常に速いペースで変化する組織なので、インタビューの際は、今後変更となる可能性がある話題は極力避けるよう意識しました。そして、核となる部分や不変な要素を軸に、象徴的なエピソードを話すようにしました。また、一時的な取り組みや今だから考えていることではなく、継続して行っている事業や常に抱いている思いを中心に話をさせていただきました。

ストーリーの原稿チェック時も、今後変わっていく可能性のあるものは内容を変更させていただきました。もちろん、年収や売上などの具体的な数字を読み手に示すことも組織の信用につながりますが、本来伝えるべきことはそういった定量的な事柄だけではありません。「なぜこのような事業をしているのか」というような深堀しないとわからない部分にこそ、その組織や人の最も大きな価値があるのではないかと思います。

——昨今は動画媒体が増え、文章と比べて「動画の方がわかりやすい」「動画の方が情報量が多く、パッて見るだけで内容がわかる」と動画の強みがフォーカスされがちだと感じますその中でも、金田さんの考える文章や文字の強みはどんな点があると思われますか。

映像と文章には、それぞれ特徴があります。映像は時間的な尺が決まっていますが、文章は自分で尺を決められます。これが大きな違いだと思いますね。

また、文章の大きな強みは、読み手が文脈をたどれることです。なぜこの言葉が記事に書かれているのか、なぜこの人はこの言葉を発したのかといった点を、読み手が集中して解釈できます。一方、映像の場合は視聴者が完全には集中せず、流し見するなどして、深く理解されていない場合も多いという印象があります。

記事は、何回も読み込んでくれる人がいたり、キーワードだけでなくフレーズをちゃんと理解してくれる人がいたりします。文脈の違いで趣旨や意図を正しく理解していただけるのは、動画にはない特徴です。特に面接を行っていると、記事を読み込んでくださっている応募者の方ほど、当社について理解していただけていることが実感できましたね。

確かに、動画の方が熱量をそのまま伝えられるという利点はありますが、話すのが苦手な人にとって、動画で物事を伝えることは、逆効果になることもあります。一方、話が苦手な方でも、ライターさんに文章にしてもらうことで、自分の想いがしっかり言語化されて、読み手にわかりやすく伝わるというメリットがあると思います。

——どのような企業がストーリーテラーズのご支援とマッチすると思われますか。

ストーリーテラーズの支援がより効果を発揮する会社には、特徴が2点あると思います。

1つ目は「中長期的な視野で事業を捉えられる会社」ですね。

次に、独自のカルチャーやDNAがあり、それに共感・共鳴している社員が多い会社も、ストーリーの効果が存分に発揮されると思います。

2つ目は「日常業務が忙しく、プラスワンの取り組みができていない社員が多い会社」。広報活動は「重要性は高いものの、緊急性が低い」と思われがちで、優先順位が下がりやすく、取り組みが滞っていることも多いです。

また、社内では当たり前と思われていることこそが会社の価値や魅力であったり、象徴的なエピソードであったりします。しかも、こういった点が、応募者がその会社への入社を決める要因になることもあります。

このような会社では、第三者にストーリーを作成してもらうことで、事業や会社の価値を外部に伝える貴重な機会を得ることができ、ストーリーの価値を最も実感するのではないでしょうか。

また、ストーリーテラーズが誰よりもその会社のファンになっていることも重要な要素です。インタビューし、ストーリーを書くライターが高い熱量を持って取り組まなければ、文章からその熱量は伝わりません。ストーリーテラーズの皆さんは、会社や人の魅力をしっかりと捉えられているからこそ、効果的なストーリーテリングができるのだと感じますね。

金田さん、この度はお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。ストーリーテラーズの価値を私たち以上にご理解いただいており、嬉しい気持ちと共に、身が引き締まる想いでいっぱいです。今後も定期的に、お客様インタビューをご紹介します。どうぞお楽しみに！