ストーリーテリング
採用記事の作り方|共感を生むインタビューと記事づくり
こんにちは!ストーリーテラーズのライターかなこです。
深刻な人材不足が続く今、多くの企業が採用活動に課題を抱えています。良い人材との出会いのために、まず大切なのは魅力的な採用記事づくり。今回は、共感を生む採用記事の作り方をご紹介します。
インタビューから始まる記事づくり
採用記事づくりの第一歩は、丁寧なインタビューです。話を引き出すためには、事前準備が欠かせません。お客さまのことをよく知り、質問を用意しておきます。
・「この会社を選んだきっかけは?」
・「仕事のやりがいを感じる瞬間は?」
・「一番楽しいと感じる時間は?」
・「職場の雰囲気を教えてください」
一見シンプルな質問でも、「なぜ?」を重ねることで新しい発見が生まれます。例えば、「趣味は何ですか?」という質問。この問いから「仕事と生活のバランスが取れている環境」という魅力が見えてきたり、「休日がしっかり取れているからこそ趣味を楽しめている」という働き方の特徴が浮かび上がったりします。
隠れた魅力を見つけ出す
「うちにはアピールできる魅力がないんです…」
時にはそんな言葉を耳にすることもあります。でも、本当にそうでしょうか?
社内では「当たり前」と思っていることが、外から見ると大きな魅力だったりします。例えば、「困ったときは誰でも気軽に相談できる」という文化や、「子育て中の社員への配慮が自然とできている」といった環境は、とても価値のあることです。
一見すると普通のこと。でも、その普通のことが当たり前にできている環境こそが、魅力のひとつだとも思うのです。
様々な角度からじっくりと話を聞くことで、こうした隠れた魅力が見えてきます。時には「なぜそうしているのか?」「どうしてその取り組みを始めたのか?」と掘り下げることで、会社の理念や価値観にまで話が及ぶこともあります。
記事を組み立てる
魅力が見えてきたら、次は記事の組み立てです。以下の3点を意識します。
1.導入は物語の始まりのように
・読み手の興味を引く「問いかけ」から
2.結論はシンプルに
・伝えたいメッセージを明確に
3.一本の芯を通す
・核となるメッセージを決める
・全体の一貫性を保つ
特に大切なのは、最初に記事の軸となるメッセージを決めること。「どんな人に、何を伝えたいのか」をしっかりと定めてから、文章を組み立てていきます。
想いが繋いだ成功事例
実際の事例をご紹介します。
ある企業では、経営者の想いをnoteで発信することにしました。「なぜこの事業を始めたのか」「どんな未来を描いているのか」といった深い部分まで、丁寧に言葉を紡いでいったのです。
その結果、予想以上の効果が表れてきました。社員が経営者の想いに触れることで、会社の方向性への理解が深まっていきます。また、応募者も事前に記事を読める環境が整ったことで、より会社の想いに共感してくれる人材との出会いが広がっていったのです。
最も大切なこと
採用記事づくりで最も重要なのは、相手に興味を持って向き合うことです。
・インタビューでは、相手の言葉に真摯に耳を傾ける
・表面的な回答で満足せず、背景にある想いを探る
・伝えたいことを、読み手の立場で分かりやすく表現する
インタビューもライティングも、どちらも丁寧に。この姿勢が、共感を生む採用記事につながるのです。
次回は「伴走支援の実例、寄り添い方」について、実際の事例をもとにご紹介します。お楽しみに!
- このブログを書いた人
- -かなこ ストーリーライター