ストーリーテラーズブログ
仕事と家庭の狭間で:社員の気づきの物語
こんにちは、本部友香(もとべゆか)です。3児の母で、趣味はベランダの草花を育てることと、筋トレに通うこと。普段は自宅や近所のカフェでリモートワークをしています。
株式会社ストーリーテラーズでは、ライティング以外のことを担当しています。カスタマーサクセス、インタビュー、ディレクション、X運用など、多岐にわたります。
そのような中、何と、今までやってなかったライティングに挑戦してみることに!
今回は一人の母親であり社員として、日々の生活や気づきについて綴ってみたいと思います。
つかの間の休息
今、自宅近くにあるヴィーガンカフェでこの文章を書いている。ここは温かな雰囲気の店で、カスタマイズしたカフェモカを飲みながら、ゆったりとした時間を過ごしている。日々の喧騒から離れ、自分の思いを整理する貴重な時間だ。
仕事と家庭の現実
実は今、家には、学校にいかない小学生と中学生の子供たちが居て、いろんな事情を抱えて、それぞれの方法で時間を過ごしている。一方、私は家事をこなし、リモートワークをしながら、子供たちとの時間を作る。仕事と育児の両立は容易ではない。会社での責任を果たしながら、家庭でも母親としての役割を全うしようとするのは、やりがいがある一方、大変と感じることもある。
子供たちの未来を心配する気持ちが募り、今日は少し家を出てみた。紆余曲折を経て、最近気づいたのは、物事には順番があるということだ。
1番目 母親として、彼らを受け止めて抱きしめること
2番目 彼らの心が「愛されている」という思いで満たされたら、少しずつ次の一歩を踏み出すこと
3番目 その「少し」を見つけて喜ぶこと
4番目 この積み重ねで、彼らが自分の道を歩き始めること
©2023 Eliseeva Cristina
期待と向き合う
更に気づいたことは、親として、子供たちにどうしても期待を持ってしまうことだ。悪いことではないが、いろんな事情を抱えて不登校になった子供に対しては、別だ。親が気づかない間に、子供にプレッシャーを与えかねない。
・子供が学校に行くこと(社会性への期待)
・子供が学習すること(知識習得と脳トレへの期待)
・子供が外出すること(健康と社会性への期待)
・子供が家事を手伝うこと(生活の自立、社会性への期待)
これらの期待は、私たち家族にとって、今は、5番目の優先順位である。まず、家族の絆を強めること、つまり、上述の1番目から4番目までのことが、最も大切だと気づいた。
©2023 Eliseeva Cristina
厳しい現実、諦めない理由
とはいえ、現実は厳しい。子供たちは不登校。それがどんどん長引き、先が見えない。「母親失格」と自分を責めた時期が何か月も続き、苦しんだ。
また、以前、私は保育園事業で起業している。その3年後に事業撤退し、「経営者失格」だと自分を責めた時期がその後3年ほど続き、苦しんだ。スタッフを整理解雇し、大事な園児を預かれなくなり、おうちの方々は急遽保育先を探すこととなった。人が離れていく、苦い経験だった。私に残ったのは、借金と自分を責める気持ちだった。
今回は「経営者失格」から立ち直ったと思いきや、「母親失格」で落ち込んでしまったというわけだ。
それでも、私が諦めない理由。
それは、私の周りには学ぶべき人がたくさんいるからだ。
彼らのおかげで、私のマインドは、次のようにシフトしていったのだ。
「経営者失格」「母親失格」と自分を責めるのではなく、「経営者としての失敗」「母親としての失敗」に置き換えることで、失敗を受け入れ、傲慢な心を手放し、学びたいという姿勢が生まれた。そして、学びを始めることができた。
私の周りの学ぶべき人たちに感謝している。
・経営者の父、経営者の夫、弊社代表の高野、そして経営者のクライアント様たち。彼らは、利益率の高い事業を狙うことよりも、例え、それが利益を得にくい事業であったとしても、社員、取引先、お客様を心から大事に思い、コミュニケーションを図っている。そして、より美しい社会、豊かで温かいコミュニケーションができる社会を目指す事業に挑んでいる。
・ママ友たち、ママ同僚たち。彼女たちは、他者の目を気にするのではなく、目の前の子供に興味を持ち、まずは受け止め、しっかり目を見て、耳を傾け、心を向けて接している。ご主人や家族のことを考えながらバランスを取り、子供を愛そうと努力している。失敗した時には、良い友人に打ち明け、他者の話を聞きながら視野を広げ、助け合うコミュニティを形成していく。育児は一人で抱え込むものではなく、互いに助け合いながら進めるものだと理解して行動している
こうした人たちに支えられているからこそ、私は諦めず、成長を続けることができる。
最後に
仕事も育児も、他者と助け合いながら行うものだと気づいた。失敗しても、良い友や同僚に打ち明け、他者の話を聞いて視野を広げ、助け合えるコミュニティを形成していく。この「気づき」が、私の新たな一歩となっている。
ちなみに、私が「気づく」タイミングは、大抵の場合、自転車に乗っている場合のようだ。自転車に乗っているときの解放感が、体にも心にも広がる。なるべくスマホを見ないようにして、代わりに周りを見渡すように意識している。行き交う人、街路樹、野花、それに、一番見ているのは、広い空と、そこに浮かぶ雲。いろんなものに目を向けながら、頭ではいろんなことを振り返ったり、あるトピックについて掘り下げたりと、有意義な考える時間であり、そこで「気づき」を得ることが多い。
さて皆さんは、日々の小さな「気づき」には、どんなことがあるだろうか?それを大切にしているだろうか。それは、私たちの成長につながるのだと信じている。「気づき」があると、では次からこうしよう!、と思うのだから、それが、成長の第一歩というわけだ。こういう小さな積み重ねが、遂には、目に見える形として表れることになる。
会社においても、家庭においても、気づきと成長の一歩を繰り返すことで、これからも、日常にある小さなことを一つ一つ大切にしながら、自分らしく歩んでいきたい。
©2023 Eliseeva Cristina