ストーリーテラーズブログ
ストーリーテラーズ代表はかく語る「経営はまるで、ドラクエのよう」その真意とは?
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株式会社ストーリーテラーズ(以下、ストーリーテラーズ)のCSO(チーフ・ストーリー・オフィサー)ふーみんです。
前回の記事ではなぜ高野はストーリーテラーズの事業をするのかをご紹介しました。
今回は、最近高野がSNSに投稿した仕事に対する感情「仕事が好きだ。大好きだ」について、具体的な状況とその感情にいたるまでの出来事を辿りたいと思います。
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【インタビュー/ライティング】
ストーリーテラーズ 向井 布弥(ふーみん)
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仕事ってドラクエみたい
「ストーリーテラーズの仕事でずばり何が好きですか?」と高野に聞いてみたところ、返答は意外にも、ストーリーを書くことではありませんでした。
高野は仕事の面白さを、RPGゲームに例えてこう語りました。
「日本のRPGゲームで有名なドラクエ(ドラゴンクエスト)を知っていますか?最初の装備は布の服とこん棒。ヒットポイントが低く、一番最初に出てくる弱い敵、スライムも倒せないようなレベルからスタートします。事業も同じです。会社を創った時は、人脈もノウハウも資金力も乏しく、数万円の契約すら受注できませんでした」
創業から1年半、考えられる限りの手を尽くし、工夫をしましたが思うような成果を出すことができませんでした。売上が上がらないことへの焦りが募り、高野は次第に自信を失くしていきました。
その時の仕事に対する感情は
「楽しくない。辛い」
でした。
売上を上げることがレベル1
しかし、そんな高野にも「仕事の捉え方が一変し、ポジティブに仕事に向き合えるようになる転機」がおとずれました。
「ドラクエにはシナリオがありますが、一見すると本編には関係ないような出来事も起こります。でもそれを『ボスを倒すのに関係ない』と言って無視するのではなく、『これをやれば、また物語が進むかも』と思ってその話に乗ってみる。
そうすると、最初は本編には関係ないと思っていた出来事が、実は物語の大きなカギだったことがわかることもあったりして…
人生だって、事業だって、同じだと思うんです。近道だけを目指すのではなく、周囲から『これやってみたら?』と言われたことや、お客様から、今の事業とは関係のない相談をされたときに、とにかくまずはやってみる。
事業も同じように丁寧に取り組めば道が開けていくということがわかりました。無駄なことはなく、必ず上手くいく。今ではそう信じきって仕事をしています」
「仕事が楽しくない、辛い」と感じていた時期から180度仕事への意識が変わるきっかけになった転機とは、一体なんだったのでしょうか?
そこで登場するのが「日本に社長を100人作る」ビジョンを掲げ、さまざまな企業の立ち上げに関わる株式会社アンビシャス取締役の田中正さん。ストーリーテラーズの親会社の社長でもあります。
高野は田中さんに喝を入れられて社長としての目を覚ましたのです。
「高野さん。やる気あるんか、やる気ないやろ、興味ないやろ事業に!」
毎週のミーティングの度に、叱咤され続けた高野。
「私はこんなに頑張っているのに、何がだめなのか」
田中さんからの言葉の意図が、全くわからないまま、叱られ続けて、3ヶ月が経った頃。
次第に、悔しさと腹立たしさが込み上げてきたと言います。
「そんなに言うんやったら、もう捨て身で本気でやったるわ!!!」と腹を決めました。
田中さんの方針に沿って、経営者としてのレベル上げを行うことを決めたのです。
レベル上げその1。
ドラクエで言うと、まずはスライムを倒すこと。事業に置き換えると、まずは売上をあげること。田中さんからの指導はずばりこうでした。
「まずは、最低月に200万円の売上を上げられるようになれ」
その言葉で高野は「売上に繋がらなかったらどんな努力や工夫も絵に描いた餅だ。会社を何が何でも成長させるという覚悟が足りなかった」と自覚し、意識が変わったのです。
会社を何が何でも成長させるという覚悟
意識が変わったことで、商談の時の高野の行動に変化が生まれました。今までは、商談の際お客様が乗り気ではないなと感じると「またタイミングが合えば、ご連絡ください」とすぐに引き下がり、諦めていました。
意識が変わり、「この商談で絶対に契約を取る」と腹の底から覚悟を決めて挑んだ初めての商談。大口の契約が決まったのです!相手が何度話をそらしても、そのたびに熱意をもって人材採用におけるストーリーの重要性を話しました。
するとなんと、商談開始から1時間後、そのお客様がこうおっしゃいました。
「そこまで言うのなら、試しに人材採用ページの運用代行を依頼するよ」と。
とはいえ、人材採用が難しい飲食業界のお仕事だったこともあり、支援がスタートしてからも、なかなか結果が見えてきませんでした。
高野は「契約プランにはございませんが、パンフレットを作るので、採用説明会の時に配ってください」と自前でパンフレットを制作するなど、契約条件外の仕事も行い、とにかく行動をしていきました。
思うような結果は出せなかったのですが、高野の熱意と姿勢を見たクライアント企業はこう、高野に伝えました。
「もっとストーリーテラーズさんに広報、ブランディングの中にはいってきてほしいと思います。わが社の中を好きにインタビューし、魅力を掘り出し伝えてほしい」と。
今では、「クライアント企業が望む人材の採用」という結果をどんどん出せるようになり、リピートも紹介も増えています。少しずつ大きな案件もお引き受けできるようになりました。
意識が変われば行動が変わる、行動が変われば結果が変わる、結果が出れば自信がつく、自信がつけば仕事は楽しくなる
売上が上がり、利益が出ると投資ができます。中でも、ストーリーテラーズが最も大切にしている投資、それは「人」です。
「ストーリーテラーズのサービスは、人(ストーリーライター)で成り立っています。
ストーリーのためのインタビューをするのも、インタビューをもとにライティングをするのも人です。だから、ストーリーテラーズのサービスの品質を向上させるためには、ストーリーライターさんのモチベーションをいかにあげていくかがポイントとなります。
そのためには、やりがいだけを追求するのではなく、実際にライティングフィーを上げることが重要な要素だという考え方に至りました」
そう言い切る高野。実際に今年に入りフィーの設計を段階別に設定し、1本当たりのストーリーの金額を上げました。
さらに「上半期に一回、下半期に一回、利益の一部をメンバーに還元する『いつも有難うフィー』という制度」を設けました。直近では営業利益のうち100万円を、ストーリーテラーズのメンバー全員に平等に分けました。
このように思い切った投資が行えるようになったのは、
「たとえ投資をしても、その先に、投資金額を超える案件を必ず受注することができる」という自信がついたからに他ならないと高野は言います。
ポジティブ思考のスパイラルに乗ることができ、最近ではお客様に
「次はこんなプロジェクトをやるんです。将来はこういうことをしていきます」とビジョンを語るようになった高野。
先日は取引先の方から、「高野さんは、仕事が楽しくて仕方がないんだね」と言われることがあったそうです。
「そうか、私は仕事が楽しいんだ。以前は、仕事がつらくてたまらたなかったのに、今では周囲に、『仕事が楽しい人』という風にうつっているんだ!」
自分の仕事に対する感情が「楽しい」に変化したことに気づいた高野は思わずその感情をSNSに載せました。
社長が楽しそうに仕事をしている。仕事仲間としてこれ以上の安心感を感じることはありません。高野のリアル事業RPGはまだまだ始まったばかりです。