ストーリーテリング
心に響くストーリーを発信するために大事なこと
こんにちは。ストーリーテラーズの代表、高野(こうの)です。
「全員に響くストーリーを作って」
そんな依頼をいただくことがあります。
確かに、企業のホームページは多くの人の目に触れます。お客様、取引先、投資家、金融機関、採用応募者、そして社員や家族まで。幅広い層に向けて発信するわけですから、みんなに響かせたいという気持ちはよくわかります。
でも、実は「みんな」に響くストーリーを作ろうとすると、逆効果になることがあるんです。なぜでしょう?
それは、一般的で当たり障りのない内容になりがちだからです。
良いコンテンツとは、読み手の心を動かすもの。「私も同じ経験がある」と共感を呼んだり、「この会社の目指す世界観がわかる」と興味を引いたり。時には、行動を変えるきっかけにもなります。
そのためには、ターゲットを絞ることが大切。誰に向けて書くのか、しっかり意識することで、心に響く内容が生まれるのです。
「誰に向けて」語りかけるかで、戦略が変わる
同じ商品でも、ターゲットが違えば、必要なストーリーも変わってきます。
例えば、「高級オーガニックチョコレート」を売りたい場合を考えてみましょう。
【20代の健康志向な女性向け】
「忙しい日常にちょっとした贅沢を。抗酸化物質たっぷりで肌にも優しい。低糖なのでダイエット中でも安心。罪悪感なく楽しめるチョコレートタイム」といった具合に、美容と健康効果を強調するのがポイント。
【30〜40代のビジネスマン向け】
「重要な会議やプレゼンの前に。最高品質カカオで集中力アップ!一粒で最高のパフォーマンスを引き出す、あなたの仕事のお供」といった具合に、仕事中のエネルギー補給としての価値をアピール。
【小さなお子さんのいる親向け】
「添加物・人工甘味料不使用。安心して家族みんなで楽しめる。親子でお菓子作り、楽しい思い出づくりにピッタリのチョコレート」といった具合に、安全性と家族の時間を強調。
このように、同じ商品でも、ターゲットによって戦略もストーリーも変わるんです。大切なのは、誰に向けて語りかけるか。それを意識することで、心に響くストーリーが生まれます。
より効果的に響かせるために、入り口を狭める
「より多くの人に届けたい」「たくさんの人に良いと思ってもらいたい」その気持ちはよくわかります。
でも、実はターゲットを絞って書いたほうが、周りの人の『心』まで動かせるんです。
例えば、お客様に向けて書いてみるとどうでしょう。
「どんな気持ちで、どんなこだわりを持って、お客様満足を追求してきたのか」
そんな視点で書くと、実は投資家さんや金融機関、就職希望の方にも響くメッセージになります。
つまり、ターゲットを絞って書いたほうが、『心』を動かせるメッセージになるということ。これ、すごく大事なポイントなんです。(もちろん、しっかりペルソナ設定して書くのは大前提です)
だから、これからは心に響くストーリーを作るとき、まずはターゲットを絞ってみてください。
もし難しいなと思ったら、いつでもストーリーテラーズに相談してくださいね。一緒に考えていきましょう!