ストーリーテリング
口下手な職人気質の会社のための採用ブランディングサービス- そもそもストーリーはファンが自ら書いた方が良い –
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はじめましてふーみんです!
2023年11月からストーリーテラーズに参画しました。「眠れる価値を、伝わる価値に」をビジョンに掲げる株式会社ストーリーテラーズ(以下、ストーリーテラーズ)のCSO(チーフ・ストーリー・オフィサー)としてどんどん魅力を発信していきます!
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【インタビュー/ライティング】
ストーリーテラーズ 向井 布弥(ふーみん)
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ストーリーテラーズは誰のための何のサービスをしているのか
2019年9月創業のストーリーテラーズはストーリーを活用した共感採用の実現を支援する会社です。主力事業は、共感採用を軸としたWantedly運用代行、note運用代行、採用広報業務一括受託など。
メンバーは期せずして女性ばかり。半数以上がママです。
全員在宅勤務のためチャットコミュニケーションがメインですが、思いやりが伝わる優しい雰囲気が特徴です。この2年で結構伸びているみたい。代表の高野は、これからどんどんいくで〜と気合を入れています。
今日のテーマ、ストーリーテラーズは誰のための、何のサービスをしているのか。
ずばり、口下手な職人気質の会社のための採用ブランディングサービスだと私は思いました。
高野の原点に見えた「もったいない」と感じる気持ち。商品やサービス、会社の表に見えていない本当の魅力がそのまま知られずにあることがもったいない。
「だから、伝えていきましょう。ストーリーにして」と高野は呼びかけます。
ストーリーテラーズはクライアント企業のいちファンとしてストーリーを発信します。次第にその会社のファンが増え、会社とファンの間に新しい関係が構築されていきます。ファンに応援されながら事業が成長する喜びをその会社に関わる人に実感してもらいたい。
高野はそういう世界を創り出したいのです。
すべては「もったいない!」という心の叫びからー高野率いるストーリーテラーズの熱意の源泉を辿る
「眠れる価値を、伝わる価値に」をミッションに掲げるストーリーテラーズ。
具体的には「誰に」「どうなってもらう」ことを目指しているのか、と問うと、
「私、もったいない状況にすごい燃えるんですよ〜」と高野。
「社長さんも従業員さんも情熱的で、みんなこだわりを持って仕事をしているのに、その良さや商品・サービスの素晴らしさが全くお客様に伝わっていないなんて、めちゃくちゃもったいない!なんとかしたい!!こんなに良い商品やサービスなのに!!!」という気持ちがモチベーションだと熱っぽく話し始めました。
その先に「商品やサービス、その会社自体の魅力がもっと伝わってファンが増える世界を創りたい」と。
では「こんなに良い商品・サービスなのに!」の部分をさらに掘り下げて、「こんなに良いの基準は何か?」と問うと、
「ずばり、職人的なこだわりを持っている会社。
『ここまでやるか!?』『決してお客様には見えない部分なのに、そこまで追求するか?』といったこだわりの強さに心を動かされ、応援したくなりますね。
まぁ、私自身が職人気質だから、というのもあるかも(笑)」と高野は答えました。
ではここで、クライアント先である、ふぐ料理専門店(国内外約70店舗)の例を通して、彼女の「お客様を応援したくなる衝動」を覗いてみましょう。ふぐ料理専門店にとって、一番美味しい状態のふぐを、70店舗に、毎日安定供給するのは至難の業。
とはいえ、簡単に諦めるわけにはいかない!
そこで社長と社員さん達は「最も旨味が出て、最も身がプリプリの状態でお客様に提供できる、ふぐの熟成方法」について、数百、数千のあらゆる組み合わせを研究し尽くしました。
そして、約3年の歳月を経て、ふぐの熟成と解凍の技術をあみだし、現在も、ふぐ料理で多くのお客さんの笑顔を作り出しています。
ところが、です。
店内掲示物やパンフレットには、そういった背景や皆さんの想いがつづられた文章が見当たりません。高野は(当時の開発の創業者はもう亡くなっているので)社長と社員さんに思わず聞きました。
「これだけこだわっている事実を、なぜ発信しないのですか?」
すると聞かれた社長と社員さんは驚いてこう言いました。
「え?これってそんなにすごいことなんですか?自分たちにとっては、創業以来当たり前にやってきたことなので…」(ご本人たちも、こだわりの強さは認めているけれども、そこまですごいとは思っていないという感じ)
彼らは、全ての工程、手間暇、そして工夫や知恵は、わざわざ世間に見せるほどのものではなく、当然のことと捉えていたのです。
そして高野は言います。
「なんと、もったいない。ちゃんと伝えていきましょう。ストーリーにして」と。
その後、文章と写真で世に送り出されたこの会社のストーリー。
社長がSNSを通じて紹介されたところ、特にお客様から大きな反響がありました。それをうけて社長は、こんな本音を話してくれました。
「自分たちは職人気質で、口下手な部分があると思います。当たり前だと思っていたことが、世間の皆様から見たら感動していただけることだったなんて、気づきもしませんでした。
それに、こうして文章になると、自分で読んでも、胸を打つものがあります。これからは、もっと多くの人に自分たちのこだわりを知っていただきたいですし、背景にも想いを巡らせながら、料理を楽しんでほしいです」
ストーリーテラーズは、ブランディングが少し苦手な会社を支援する存在。
実直に真心をこめて製品や商品、サービスを提供している職人気質な会社のために、共感ストーリーを代弁していく存在です。
その原動力こそ、高野の根底にある「もったいない」の気持ち。単なるクライアントと支援会社という関係を超え、いちファンとして、情熱を持ってストーリーを紡いでいくのが、私たち、ストーリーテラーズなのです。
ネットの先にあるファンのあたたかさを知ってほしい
ストーリーテラーズは、高野の原体験がきっかけとなり、始まった会社です。
それは遡ること6年前の、2017年6月。
当時高野は子どもたちを保育園に送り届け、家事がひと段落した時間を使い、大好きなポルシェに関するファン目線のブログを、毎日1記事ずつ、コツコツと投稿する日々を送っていました。
記事が増えるにつれ、車好きの読者から「いつも読むのを楽しみにしています」「応援しています」というメッセージが届くようになったブログ。記事の更新がなかなかできなかった時期も、アクセスが落ちることは無く、応援コメントが届き続けました。
そして、数年の時を経て、高野のブログは、個人の車ブログとしてはアクセス1位の人気ブログへと成長しました。
「自分が発信したことで喜んでもらったり、コメントをもらったりすることは、めちゃくちゃパワーになる」
自身の経験からそう語る、高野の瞳は熱を帯びていました。
「人ってそんなに強くはない。書けなくなるときもあったけれど、ファンからのコメントを見て、この人たちのために頑張ろうと勇気づけられ、筆を持つことができました」
人は身近に感じられる誰かのためにと思うと力を発揮できるのですね。
そもそもストーリーはファンが自ら書いた方が良い
顔も知らない読者が、ブログファンになり、そこからネットを通じた交流が生まれました。いつしか彼らは、高野にとってポルシェ仲間になっていたのです。
ネットの先にあるファンのあたたかさを知った高野は、ファン自身が愛用商品やお気に入りのサービスのことを発信する仕組みを作りたいと考えるようになりました。
それはつまりCSO(チーフ・ストーリー・オフィサー)という存在と言えるのではないでしょうか。企業の(商品やサービスの)ファンを募集し、ファンが広報ライティングを担当する仕組み。
企業が気づいていない眠っている魅力をファンが掘り起こし「眠れる価値を伝わる価値に」する。
プロジェクトの表舞台にはファンがいて、裏方をストーリーテラーズがマネジメントする。そんなCSOプロジェクトをいくつも起こしていきたいと高野は力強く語りました。